ホームページをリニューアルする時、見た目のデザインやスマートフォン対応だけに目が行きがちです。
しかし、実際の現場で大きな問題になりやすいのが、旧ドメインから新ドメインへの移転対応です。
特に、次のような状況では注意が必要です。
- 旧ホームページのドメインを以前の制作会社が管理している
- ドメインの移管に必要な認証コードを出してもらえない
- 旧サーバーや管理画面の情報が分からない
- 旧サイトから新サイトへのリダイレクト設定ができない
- 検索結果に古いホームページが残ってしまう
ホームページは、単に新しく作れば終わりではありません。
これまで使ってきたドメイン、検索評価、外部リンク、利用者のブックマークなどを、できるだけ安全に新しいサイトへ引き継ぐことが大切です。
特に、会社・団体・店舗・NPO・公共性の高い組織のホームページでは、移転時の対応を誤ると、利用者が古い情報を見てしまったり、問い合わせ導線が途切れたり、検索から見つけてもらいにくくなったりする可能性があります。
ドメイン移転で本来やるべき基本対応
ホームページを旧ドメインから新ドメインへ移転する場合、理想的には次の対応を行います。
1. 旧URLと新URLの対応表を作る
まず、旧サイトの各ページが新サイトのどのページに対応するのかを整理します。
たとえば、旧サイトに「お問い合わせページ」があった場合、新サイトの「お問い合わせページ」へ正しく誘導できるようにします。
旧URLをすべてトップページへ飛ばすだけでは、利用者にとって分かりにくく、検索エンジンにも正確な移転情報が伝わりにくくなります。
理想は、できるだけ以下のようにページ単位で対応させることです。
- 旧トップページ → 新トップページ
- 旧お知らせページ → 新お知らせページ
- 旧サービスページ → 新サービスページ
- 旧お問い合わせページ → 新お問い合わせページ
2. 301リダイレクトを設定する
新しいホームページへ正式に移転する場合、基本となるのが301リダイレクトです。
301リダイレクトとは、簡単に言うと、
「この古いページは、こちらの新しいページへ恒久的に移動しました」
と、ブラウザや検索エンジンに伝える仕組みです。
これにより、旧URLにアクセスした人を自動的に新URLへ案内できます。
また、検索エンジンにもページ移転の情報を伝えやすくなります。
3. Google Search Consoleで新サイトを登録する
新しいドメインでホームページを公開したら、Google Search Consoleにも登録します。
Search Consoleでは、Googleに新しいサイトの存在を伝えたり、インデックス状況を確認したりできます。
サイトマップも送信しておくことで、Googleが新しいページ構成を理解しやすくなります。
4. 内部リンク・外部サービスのURLを更新する
ホームページ移転時には、サイト内部のリンクだけでなく、外部サービスに登録しているURLも確認します。
たとえば、以下のような場所です。
- Googleビジネスプロフィール
- SNSプロフィール
- チラシやパンフレットのQRコード
- 採用サイト
- 関連団体・取引先サイトからのリンク
- メール署名
- 名刺
- PDF資料
新しいホームページを公開しても、外部の導線が古いURLのままだと、利用者が迷ってしまいます。
問題は「旧ドメインを自由に扱えない」ケース
ここからが現場でよく起きる問題です。
ホームページをリニューアルしようとした時に、旧ドメインの管理権限が自社側にないケースがあります。
たとえば、以前の制作会社や管理会社が以下を持っている場合です。
- ドメイン管理画面のログイン情報
- サーバー管理情報
- DNS設定情報
- Auth Code/認証コード
- 旧サイトのWordPress管理情報
この状態だと、新しい制作会社や社内担当者だけでは、正しい移転作業ができません。
Auth Codeとは?
Auth Codeとは、ドメインを他の管理会社やレジストラへ移管する時に必要になる認証コードです。
ドメインの引っ越しに使う重要な鍵のようなものです。
これがないと、ドメインを別の管理先へ移すことができない場合があります。
つまり、旧ドメインを今後も使い続けたい場合や、新しい管理会社へ移したい場合は、現在の管理者にAuth Codeの発行を依頼する必要があります。
旧業者が協力してくれない場合に起きる問題
旧ドメインや旧サーバーの管理会社が協力してくれない場合、次のような問題が起きます。
- 旧URLから新URLへリダイレクトできない
- 検索結果に古いサイトが残り続ける
- 利用者が古い情報を見てしまう
- Googleにサイト移転が伝わりにくい
- これまでの被リンクや検索評価を引き継ぎにくくなる
- チラシや名刺に掲載された旧URLが使えなくなる
- 組織としての信頼性に影響する
特に公共性の高い団体、福祉団体、医療・教育・採用関連のサイトでは、古い情報が残ること自体が大きなリスクになります。
利用者は「どちらが公式サイトなのか」が分からなくなります。
これは、かなり危険です。
旧業者が協力してくれない時こそ、専門的な移行支援が重要です
旧業者がドメイン移管、Auth Codeの発行、DNS設定、301リダイレクト設定などに協力してくれない場合、旧サイトのアクセスや検索評価を新サイトへ引き継ぐことが難しくなります。
本来であれば、旧ドメインから新ドメインへ正しくリダイレクトを設定し、利用者と検索エンジンの両方に「公式サイトが移転したこと」を伝えるのが理想です。
しかし、旧ドメインが使えなくなったり、リダイレクト設定ができなかったりすると、その導線が弱くなります。
つまり、これまで旧サイトに来ていたアクセスを、そのまま新サイトへ移すことが難しくなるということです。
ただし、これは「もう検索から見つけてもらえない」という意味ではありません。
このような場合は、新しいホームページ側で、より丁寧に検索導線と信頼性を作り直す必要があります。
具体的には、以下のような対応が重要になります。
- 技術的なSEO設定を正しく行う
- 新サイトの情報構造を分かりやすく整理する
- Google Search Consoleを設定する
- サイトマップを送信する
- 各ページのタイトル・ディスクリプションを最適化する
- GoogleビジネスプロフィールのURLを更新する
- 関連団体や取引先からのリンクを新URLへ変更してもらう
- お知らせやSNSで新公式サイトへの移転を案内する
- 公式情報として認識されやすい会社情報・団体情報を整える
- 公開後のアクセス状況や検索状況を確認しながら改善する
つまり、ホームページ移転は単なる「制作作業」ではありません。
旧ドメインを十分に活用できない状況でも、新しいドメインで検索に認識され、利用者に見つけてもらい、問い合わせにつながる状態を作るには、専門的な移行設計が必要です。
クミディアウェブマーケティングでは、ホームページ制作だけでなく、難しいドメイン移転後の検索対策、新ドメインでのSEO設計、コンテンツ構成、Googleビジネスプロフィールの最適化、外部導線の確認、公開後の運用改善まで含めてサポートしています。
旧ドメインを移管できない、リダイレクトできない、旧サイトが閉鎖されてしまう。
そのような状況でも、できる対策はあります。
むしろ、そのような時こそ、最初から検索・導線・信頼性を意識して新しいサイトを設計することが重要です。
旧ドメインの継続利用が難しい状態から、公式サイトを再構築した事例
旧ドメインやリダイレクトを自由に使えない場合でも、検索導線・情報設計・スマートフォン対応・問い合わせ導線を整えることで、新しい公式サイトとしての信頼性を高めることは可能です。
- 旧ドメインの制約がある中でのホームページ再構築
- 公共性の高い福祉団体サイトの情報整理
- 検索・利用者導線・運用面を意識した改善
最低限、旧業者に依頼すべきこと
本来であれば、ドメインの管理権限を正式に引き継ぐのが理想です。
しかし、どうしても難しい場合は、最低限として次の対応を旧業者に依頼するべきです。
旧ドメインから新ドメインへの301リダイレクト設定
これだけでも、かなり状況は改善します。
旧サイトを完全に管理できなくても、旧ドメインや旧サーバー側でリダイレクトだけ設定できる場合があります。
依頼内容はシンプルです。
「旧ドメインにアクセスした利用者を、新しい公式ホームページへ301リダイレクトしてください」
可能であれば、ページ単位でのリダイレクトが理想です。
難しい場合でも、最低限、旧ドメイン全体を新ドメインのトップページへ転送するだけでも、利用者の迷子を減らすことができます。
これは高度な作業ではありません。
サーバーやドメイン管理に慣れている業者であれば、基本的な対応です。
旧業者に送る依頼文の例
以下のように、感情的にならず、事務的に依頼するのがおすすめです。
旧ホームページから新ホームページへの移転に伴い、利用者の混乱防止および検索結果上の移転対応のため、旧ドメインから新ドメインへの301リダイレクト設定をお願いいたします。
可能であれば、旧サイトの各ページから新サイトの対応ページへリダイレクトをお願いいたします。
ページ単位での設定が難しい場合は、最低限、旧ドメイン全体を新ドメインのトップページへ301リダイレクトしていただけますと幸いです。
新ドメイン:〇〇〇〇〇〇
どうぞよろしくお願いいたします。
このように依頼すれば、相手も対応内容を理解しやすくなります。
それでも協力してもらえない場合
旧業者がどうしても協力してくれない場合は、次の対応を検討します。
1. 契約書や請求書を確認する
まず、ドメインの契約者が誰になっているのかを確認します。
自社・団体名義で契約されているのか、旧業者名義になっているのかで対応が変わります。
2. レジストラに確認する
ドメインを管理しているレジストラが分かる場合は、現在の登録状況や移管可能性を確認します。
ただし、登録者情報や契約状況によっては、すぐに移管できない場合もあります。
3. 新ドメインで公式情報を明確にする
リダイレクトができない場合でも、新しい公式ホームページ側で情報を充実させることはできます。
たとえば、次のような対応です。
- 正式な団体名・会社名を明記する
- 所在地・電話番号・受付時間を正しく掲載する
- GoogleビジネスプロフィールのURLを更新する
- 関連団体や取引先からのリンクを新URLへ変更してもらう
- お知らせで新公式サイトへの移転を案内する
- パンフレットやQRコードを新URLへ差し替える
リダイレクトがない場合、検索回復には時間がかかることがあります。
それでも、新サイト側の情報設計、コンテンツ整理、外部導線の修正を丁寧に行うことで、回復の可能性を高めることができます。
実際にあったケース:旧ドメインの継続利用が難しい状態からの再構築
クミディアウェブマーケティングでは、公共性の高い福祉団体サイトのリニューアルにおいて、旧ドメインの継続利用やリダイレクトが難しい状況から、新しい公式ホームページを再構築した事例があります。
このケースでは、単にデザインを新しくするだけではなく、利用者が必要な情報へたどり着きやすい構成、スマートフォンでの見やすさ、検索結果での表示、問い合わせ導線を意識してサイト全体を整えました。
旧ドメインからのリダイレクトが使えない場合でも、できることはあります。
重要なのは、現実の制約を把握したうえで、検索・利用者導線・信頼性の回復に向けて、優先順位をつけて対応することです。
旧業者が協力してくれない場合、旧サイトのアクセスを新サイトへ引き継ぐ難易度は上がります。
しかし、専門的に設計された新サイトであれば、新しいドメインでも検索流入や問い合わせ導線を再構築していくことは可能です。
ホームページ移転で大切なのは「制作」より「移行設計」
ホームページ移転では、新しいデザインを作ることだけが重要ではありません。
むしろ大切なのは、以下のような移行設計です。
- 旧サイトのURLを把握する
- 新サイトのページ構成を整理する
- 301リダイレクトを設計する
- Google Search Consoleを設定する
- GoogleビジネスプロフィールやSNSのURLを更新する
- チラシ・名刺・QRコードの導線を確認する
- 古い情報が利用者に届かないようにする
- 公開後の検索状況やアクセス状況を確認する
ここを軽く見ると、せっかく新しいホームページを作っても、検索順位や問い合わせ導線に悪影響が出る可能性があります。
特に旧ドメインを使えない、移管できない、リダイレクトできない場合は、新サイト側のSEO設計と運用改善がより重要になります。
旧ドメイン問題は、早めに確認するべき
ホームページのリニューアルを検討している場合、最初に確認すべきことはデザインではありません。
まず確認すべきなのは、以下です。
- ドメインの管理者は誰か
- サーバーの管理者は誰か
- DNSを変更できるか
- Auth Codeを取得できるか
- 旧サイトから新サイトへ301リダイレクトできるか
- Google Search Consoleの管理権限があるか
この確認を後回しにすると、公開直前や公開後にトラブルになることがあります。
ホームページ移転では、表に見えるデザインよりも、裏側のドメイン・サーバー・検索導線の確認が重要です。
ここを最初に整理しておくことで、公開後の混乱を大きく減らすことができます。
旧ドメインの制約がある中で、公式サイトを再構築した実例があります
福祉団体サイトのリニューアル事例を通して、移転時に何を整理したのかをご覧いただけます。
まとめ:旧ドメインが使えない時でも、できる対策はある
ホームページを新しいドメインへ移転する時、理想は旧ドメインから新ドメインへ301リダイレクトを設定することです。
しかし、旧業者の協力が得られない、Auth Codeが出してもらえない、旧サーバーにアクセスできないなど、現場ではさまざまな問題が起きます。
その場合でも、あきらめる必要はありません。
まずは旧業者に、最低限として301リダイレクトの設定を依頼する。
それが難しい場合は、新サイト側の情報設計、検索対策、Googleビジネスプロフィール、外部リンク、QRコード、案内導線を整えることが重要です。
旧業者が協力してくれない場合、旧サイトのアクセスや検索評価を新サイトへ引き継ぐ難易度は上がります。
しかし、専門的に設計された新サイトであれば、新しいドメインでも検索流入や問い合わせ導線を再構築していくことは可能です。
大切なのは、ホームページを「作る」だけでなく、移転後に利用者が迷わず、検索にも正しく認識される状態を作ることです。
クミディアウェブマーケティングでは、ホームページ制作だけでなく、ドメイン移転、検索導線、問い合わせ導線、SEO設計、Googleビジネスプロフィール最適化、公開後の運用改善まで含めたWeb基盤づくりを支援しています。
旧ドメインや旧管理会社とのやり取りで困っている場合も、現実的にできる対策を整理しながら、事業や団体の信頼を守るためのホームページ移転をサポートします。
旧ドメインから新ドメインへ移転する時、301リダイレクトは必要ですか?
はい。可能であれば301リダイレクトは設定するべきです。旧URLにアクセスした利用者を新URLへ案内でき、検索エンジンにもページ移転を伝えやすくなります。
旧ホームページの制作会社がドメイン移管に協力してくれない場合はどうすればいいですか?
まず契約書、請求書、ドメイン登録者情報を確認します。移管が難しい場合でも、最低限として旧ドメインから新ドメインへの301リダイレクト設定を依頼するのがおすすめです。
旧業者がリダイレクトに対応してくれない場合、新サイトへのアクセスは減りますか?
旧サイトのアクセスや検索評価を新サイトへ引き継ぐ難易度は上がります。ただし、新ドメイン側のSEO設計、サイト構成、Googleビジネスプロフィール更新、外部リンク修正などを丁寧に行うことで、検索流入や問い合わせ導線を再構築していくことは可能です。
Auth Codeとは何ですか?
Auth Codeとは、ドメインを別の管理会社やレジストラへ移管する時に必要な認証コードです。簡単に言えば、ドメインの引っ越しに使う重要な確認コードです。
301リダイレクトができない場合、SEOは終わりですか?
終わりではありません。ただし、検索回復に時間がかかる可能性があります。新サイトの情報設計、Search Console登録、Googleビジネスプロフィール更新、外部リンク修正、公式案内の強化が重要です。
旧URLを全部トップページへ飛ばしてもいいですか?
理想はページ単位で対応することです。ただし、ページ単位の設定が難しい場合は、最低限トップページへ転送するだけでも、利用者の迷子を減らせます。
旧ドメインが使えない場合でも、新しいドメインで集客できますか?
可能です。ただし、通常の移転よりも専門的な設計が必要です。検索に認識されやすいサイト構成、地域性や専門性を伝えるコンテンツ、外部導線の整理、公開後の改善運用を行うことで、新しいドメインでも集客基盤を作ることができます。
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