茨城県におけるインバウンド対応の現状と課題整理

茨城 外国人観光客 英語サイト対応問題

はじめに

茨城県では、国営ひたち海浜公園をはじめとする観光資源への来訪者数は増加傾向にあります。一方で、来訪はしているものの、滞在や消費につながりにくいという課題が、県や市町村の計画資料の中でも繰り返し示されています。

本ページでは、個別の施策や成功事例ではなく、
茨城県全体に共通する構造的な課題を整理します。

ひたち海浜公園で観光を楽しむ外国人カップル。茨城県インバウンド観光における回遊・滞在促進と情報整理の重要性を示すイメージ
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観光客の多くが日帰りであるという現状

牛久大仏を訪問後すぐに帰る外国人観光客の後ろ姿。茨城県インバウンド観光における滞在不足と情報発信の課題を表す画像

茨城県が公開している観光客動態調査によると、
県内観光客の大半は日帰りでの来訪となっています。

令和6年の調査では、
県内観光客の約8割以上が日帰り客であることが示されています。

参考資料:
茨城県 観光客動態調査(レクリエーション現況)令和6年
https://www.pref.ibaraki.jp/shokorodo/kanbutsu/kikaku/documents/r6rekugen.pdf

特定地域の問題ではなく、県全体に共通する傾向

この日帰り比率が高いという状況は、
一部の観光地に限った問題ではありません。

ひたちなか市の観光振興計画においても、日帰り客と宿泊客の構成比が示されており、
宿泊につながりにくい構造が整理されています。

参考資料:
ひたちなか市 第2期観光振興計画
https://www.city.hitachinaka.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/002/725/40113614.pdf

滞在につながりにくい背景

滞在が伸びにくい背景には、
次のような点が重なっているケースが多く見られます。

  • 観光地同士のつながりが見えにくい
  • 次に行ける場所や過ごし方が分かりにくい
  • 夜間や翌日の行動イメージが持ちにくい
  • 移動手段や所要時間の情報が不足している
  • 情報が複数のサイトや資料に分散している

これらは、
施設や資源の不足というよりも、
情報の整理と見せ方の問題として現れることが多い課題です。

外国人観光客の場合に顕在化しやすい点

鹿島神宮を訪れた外国人観光客が案内情報を理解できず立ち止まる様子。茨城のインバウンド観光における英語などの情報不足の課題を表す画像

外国人観光客の場合、
こうした課題はさらに顕在化しやすくなります。

  1. 情報量は多いが、必要な情報にたどり着けない
  2. 日本語前提の構成になっており、判断に時間がかかる
  3. 地域全体の回り方が想像できない など

その結果、
十分に観光したと感じ、日帰りで帰る行動につながりやすくなります。

課題は集客ではなく情報整理

この課題は、集客力の不足によって起きているわけではありません。

  • 観光資源は存在している
  • 来訪者も一定数いる


にもかかわらず、情報が使われる形に整理されていないことで、
滞在や消費につながりにくい状況が生まれています。

次に検討すべき視点

茨城県全体の課題を整理すると、
今後検討すべき視点は次のように整理できます。

県全体として観光情報をどう整理して見せるか
市町村ごとの役割や特徴をどう位置づけるか
個別の観光地をどうつなげて提示するか

これらは、
情報発信の構造そのものを見直す視点が求められる領域です。

次に読むページのご案内

本ページでは、茨城県全体に共通する課題を整理しました。
次は、具体的な地域例として、ひたちなか市の状況を確認すると理解が深まります。

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